目先の利益か、これからか? (その2)

「過去のコンテンツ」にアプローチする手段としての図書館の意義を(今さらながら) 前回述べさせていただきましたが、今回は、読書からちょっと離れて、映像に関する話題となります。

「過去のコンテンツ」をもっと気軽に知ることができる存在として、YouTubeがありますね。

ここ数年の傾向ですが、過去の特撮やアニメ番組のOP動画・競馬中継の実況動画などが、映像元のソフト化や、オンラインサービスでの配信に伴い削除されるケースがあります。

確かに、映像の著作権者として、これを企業利益につなげたい趣旨は一理あります。

ただ、過去の投稿を削除することで「ファンのすそ野」を広げることを妨げることは否めません。

目の前の「お金を払ってくれる世代」ばかり相手にしては、近い将来、コンテンツを支える「新たな世代」を失うリスクは大きいのではないでしょうか。


かつて、様々なファン層を育てたTVアニメ界も、お金になるコンテンツばかりに傾倒するあまり、極めて濃いファン向けのOVA(その「呼び水」的な深夜アニメ) と、年少者向けの番組に二極化した傾向が顕著な時期もあったように思います。

目先の利益を取るか、業界全体の更なる継続を視野に入れるか…。

難しいところですが、前回も述べたとおり、書籍には図書館もありますし、業界とのバランスも取りつつ何とか共存共栄の道を模索する必要を感じます。

余談ですが、昨今の仮面ライダーシリーズやウルトラマン作品など、過去のコンテンツを上手に組み込んで成功しています。
(現在ではネット配信などで積極的に過去のコンテンツを公開するなど、状況は変わってきたようです)

何とも頼もしい限りですね。
(この項終わり)

加藤浤和 拝

目先の利益か、これからか?

読書メーターなどの読書家交流サイトでのSNSを拝見すると、ユーザーの多くの方が頼りにされている大手古書流通チェーンの話題で持ちきりです。
(特に○○トラなセールの時期など…笑)

実は、どうしても一度にたくさん本が読めない性格の私にとっては「猫に小判」…(;^_^A

自宅に大量の積読をするのも性に合わないので、あの店舗は私にとって縁遠い場所なのです。

古書店でのんびり探索するのは好きですが。

一方で、古書ばかりに依存していると、本の著者や出版社に利益が還元されない、という一面も。
おっしゃる通りだと思います。

私も、出版業界や作家の方を応援したい気持ちはあるのですが、先立つものにも限界が…(^-^;

それでも、これまでこのブログでお話したとおり、読書家同士での本の流通そのものは肯定したい立場ではあるのです。

出版業界が苦しい台所であるのは重々承知しています。
しかし、あえてこう言わせてください。


世の中には「まだ掘り起こされていない本好き(候補)の方」と、「これから本に興味を抱くお子さん」を読書へ導く機会がまだ足りないように思います。

そんな方々が気軽に本に触れられる環境が整えば、本の世界に関心を寄せてくださる方が増えて、結果として新刊本の購買者も増えていくのではないでしょうか。

将来にわたって、本に向き合ってくれる世代を育てていく視点もとても大切だと考えます。

その意味でも、公共の図書館に期待するところは大きいのですが、休館が相次ぐ昨今の社会情勢を考えると心苦しくもありますね…。
(この項つづく)

加藤浤和 拝